宅建士 模擬試験 権利関係 問3
正解・解説
問3 正解②
① 誤り。 判決文は、信義則上の説明義務違反は、債務不履行による賠償責任ではなく、不法行為による賠償責任を負うとしている。不法行為による損害賠償請求権は、損害及び加害者を知った時から3年間(人の生命又は身体を害する不法行為による損害賠償請求権については5年間)行使しないとき時効により消滅する。よって、記述は誤り。
② 正しい。 肢1で述べたよう、判決文は、売主に対する買主の損害賠償請求権は、不法行為によるものだとしている。そして、不法行為による損害賠償請求権は、不法行為の時から20年間行使しないときも時効によって消滅する。よって、記述は正しい。
③ 誤り。 判決文は、説明義務違反をした売主は、不法行為による賠償責任を負うとしている。そして、被害者救済の観点から、人の生命又は身体の侵害による損害賠償請求権を受働債権とする相殺はできない。よって、記述は誤り。
④ 誤り。 判決文は「当該契約上の債務の不履行による賠償責任を負うことはないというべきである。」としている。よって、記述は誤り。
印刷できる模擬試験(PDF)のダウンロードはこちらから。