簿記2級無料講座 予約販売
これから見ていく商品売買は、特殊商品売買という論点です。この特殊商品売買、何が特殊かというと、販売の仕方、方法が特殊です。具体的な項目としては1つ目が予約販売。2つ目が未着品売買。3つ目が委託販売。そしてその委託販売に付随して受託販売というものがあります。そして4つ目が試用販売。5つ目に割賦販売。それぞれの項目について処理、流れ見ていきたいと思います。
では1つ目の予約販売、こちらから確認をしていきましょう。予約販売。これ3級でもよく似た内容があったと思います。買主は商品を仕入れる側ですね、仕入れる買主のA社は、売主から商品をもらう前に代金の支払いを行うと。事前に予約金を支払う。そうする事で優先的に商品をもらえる権利ってものが発生します。そういった販売の仕方を予約販売と言います。事前に代金の支払いが行われた後、商品の発送を行い、例えば150,000円としましょう。それに伴っての追加分100,000円をもらうと。先に代金の受け渡しがあるよというところが予約販売のポイントです。
ではA社側、B社側それぞれ確認をしていきましょう。まずA社側。商品を仕入れる前に代金の支払いを行ないました。現金で払ったならば貸方、現金50,000円、借方これは代金を先に払ってるという事で前払い金。この前払い金というのは後日商品をもらう権利、という事で資産になります。そして実際商品を仕入れたならば、借方、仕入150,000円。そして既に50,000円事前に払っていますから、この50,000円を商品をもらったならば相殺してあげて下さい。貸方、前払金500,000円。残り100,000円現金で払ったとなれば貸方、現金100,000円。この辺りまでよろしいでしょうか。
ではB社、売主側はどうなるのか。売主側は逆に現金を先にもらっているという事で借方、現金50,000、貸方、前受金50,000となります。そして実際に商品を渡したのならば売上計上。貸方、売上150,000円。そしてこの前受金勘定、もう不要となりますので借方、前受金50,000円。そして残りは現金で受け取ってますので借方、現金100,000円。ちなみにこの前受金については後日商品を渡す義務という事で負債になりますよと。3級商業簿記で内金ってありましたよね。あれと流れとしては一緒です。なので復習という意味で見てもらったら十分かと思います。
では続いて未着品売買、こちらを見ていきましょう。
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