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簿記2級無料講座 原価計算の流れ

原価計算の流れというところで先ほど見てもらった材料、労務費、そして経費。仕掛品、製品があります。で、初めて出てきましたこの製造間接費。こちらは後ほど説明していきます。で、実際にこのように勘定に記録をしていくわけですが、当然仕訳も必要となっていきます。その仕訳については後ほどまとめて見ていきますので、まずはそれぞれの動きをでしっかりと確認をしておいて下さい。先ほども話をしましたこの材料、労務費、経費というのは原価と言いましたが、この3つの原価は何と何に分かれるんでしたでしょうか。直接と間接ですよね。

例えばこのように当社はパソコンの製造販売を行なっている会社ですよと。そしてパソコンの材料費、労務費、経費。それを直接と間接に分けた時にこのような内訳になっていくと。こういったデータがあったとしましょう。そうすると先ほどのこちらに照らし合わせていくならば、まず材料、今26,000円あります。これだけ材料買ってきたよと。で、買ってきた26,000円の材料を15,000円と11,000円に分けていきます。Aというパソコンを作る為に直接かかった材料。で、AだけではなくB、C、D、Eとパソコンもいろんな種類がありますので他の種類にも関わってくるような材料、間接材料が11,000円あったよと。ではこれを2つに分けてみます。材料を使ったら勘定の貸方へ、これを直接材料費15,000円。先ほどの資料をもとに金額を確認して下さい。そして間接材料費11,000円。では同様に労務費、経費も直接と間接に分かれてましたよね。直接と間接にまずは分けてみて下さい。はい、よろしいでしょうか。材料費、労務費、経費それぞれを間接と直接に分けました。で、工業簿記の最初の基本というところで材料を使ったら仕掛品へと移していきましたよね。で、実はこの仕掛品というのは直接材料費、直接労務費、直接経費。これを集約させる勘定になっていきます。つまり材料費、労務費、経費。この3つが直接関わったものを仕掛品へ移していく。そうする事でこのパソコンに直接かかった各材料費、労務費、経費っていうのが一目で集計出来る。ではもう1つ間接というものがありましたよね。で、この製造間接費っていうのは言葉よく似ていますが、そう、実はこの間接費、これを集約させる勘定となっていきます。材料、労務費、経費の間接費、これをすべて製造間接費へ集めていきます。この後ですね、間接費というのはもちろんAというパソコンがあればB、C、Dと先ほどお伝えしましたが、今見ているパソコン、例えばAというパソコンだったとしましょう。で、もう1つうちはBというパソコンも作っているとしたならば、この製造間接費、Aというパソコン、Bというパソコン両方にかかってくる原価なんですね。じゃあそうなった場合どういう風に分けていかなければいけないのか。これが重要になっていきます。金額は後ほど一緒に計算をしていきますが、それぞれを2つに分けてあげると、このような流れが大切になっていきます。

それではここまでを仕訳の形として押さえておきたいと思います。今の図、勘定を頭に入れてもらいながら材料の処理、労務費の処理、そして経費の処理と簡単にまとめておきます。まず材料の購入というところで先ほど26,000円、借方側に記録されていました。なので材料を購入したら左借方、材料26,000円。もし現金で買ったならば現金26,000円。このような形で記録がされているよと。で、この後ですね、この材料を使ったと。使ったのならばこの材料が減少します。そして減った材料はどうなるのか、先ほど仕掛品と製造間接費に分かれる、つまり直接と間接に分かれるよという話をしました。なので勘定科目も同様に、仕掛品それと製造間接費この2つに別れていきます。金額が15,000円と11,000円、合わせて26,000円の材料を使ったよと。これがこの図の勘定の流れになっていきます。材料と間接材料となっていく。

では続いて労務費の処理。労務費は人件費という事なので、賃金・給料が該当していきます。で、賃金・給料の支払い、左借方、賃金・給料、これは費用ですね。コスト、費用となりますので費用が増えれば左借方、金額は28,000円。勘定の、労務費勘定の借方に28,000円ありましたのでその金額を使っておきましょう。そして現金で払ったならば現金、28,000円となります。同様に賃金・給料、これを仕掛品、製造間接費、直接と間接に分けて記録をしていかなければいけません。で、直接と間接は仕掛品と製造間接費に分かれていきます。金額は16,000円と12,000円。合わせて28,000円を振替えていきます。

で、経費も同じです。経費という費用を払ったならば、左借方、経費24,000円、貸方、現金で払ったならば現金。では同じようにこの経費、直接、間接に分けてあげて下さい。これは材料や労務費と同じように経費という勘定をいったん減らし、仕掛品勘定と製造間接費勘定へ振替えてあげます。で、金額は13,000円と11,000円。合わせて24,000円となります。これがまず直接と間接に分けていくという処理、仕訳になっていきます。

では続いて、直接と間接に分けたならば今度は製造間接費だけをピックアップしていきます。製造間接費合計すると今回34,000円になります。で、34,000円の製造間接費をぞれぞれに分けていこうと。例えばこんな感じですね。製造間接費34,000円を製品の製造時間を基準に仕掛品へ配賦する。分けるという事を、工業簿記の専門用語として配賦と言っていきます。なお当社ではパソコンとプリンターを製造しており、パソコンの製造時間は15時間、プリンターの製造時間は5時間であると。私が今、こちらでパソコンA、Bと表現をしましたが、先ほどの問題ではこのBパソコンをひとますプリンターにしてるというだけの話なので、パソコンとプリンター、この2つに製造間接費を分けましょうねと言っているのがこちらの問題です。

では、一体どうすればいいのかという話ですが、ここで着目して欲しいのがまず製造間接費の金額34,000円あります。そしてこの34,000円をパソコンにかかった原価とプリンターにかかった原価に分けてあげましょう、配賦してあげましょうと。じゃ何を基準に?製造時間を基準に分けましょうと。では製造時間ってそれぞれ何時間だったのって言われると、パソコンが15時間、で、プリンターに関しては5時間だったよと。つまり合計20時間かかってるねという話です。ですからこの場合は製造間接費34,000円を20時間で割ってあげて下さい。そうすると1時間あたりの製造間接費が計算されます。34,000÷20時間で1時間あたりの製造間接費1,700円を計算する事が出来ます。で、後はこの1,700円を15時間分と5時間分に分けてあげればいいですよと。

では先ほどこちらの勘定で説明しましたが、製造間接費からプリンター、パソコンの仕掛品勘定へそれぞれ分けてあげる。配賦してあげて下さいねという事ですね。では仕訳の確認ですが、製造間接費を仕掛品へ移し変えますので右側の貸方は製造間接費、これを仕掛品勘定へ移していきます。なおこの仕掛品はパソコンであり、もう1つ仕掛品、プリンターに分けてあげると。で、パソコンについては15時間×1,700円。先ほど1時間あたりを計算してもらったこの1,700円をかけてあげる。プリンターに関しては5時間×1,700円として計算をしてあげて下さい。合わせて34,000円を仕掛品へ配賦してあげると。で、これが2つ目のポイントとなっていきます。では念の為金額の確認だけはしておきましょう。パソコンへは25,500円、プリンターへは8,500円とに分かれていくよと。

そして最終、仕掛品という勘定は未完成の勘定と、完成していない製品を集めている勘定だという話を1番最初にしました。このうち完成したものについては製品勘定へ振替えていく必要があります。完成したものについては製品勘定へ振替えていく事が必要となっていきます。ではこちらについて仕訳の確認をしておきましょう。先ほどの続きですがパソコン5台のうち3台が完成したと。材料費、労務費、経費、製造間接費。この4つを合計した金額が実はパソコン5台分の原価だったと。そのうち3台分が完成していたよという事で41,700円分が完成していた。ですから仕掛品勘定から製品勘定へ振替えてあげて下さい。金額は完成をした41,700円分となっていきます。つまりこの完成した41,700円を製品に移し替えたよというのを仕訳として見てもらいました。そして最後完成したパソコン3台のうち、1台を販売しました。55,000円で売上げたよと。この場合、売上げたならば売上として55,000円、貸方、現金55,000円。この記録がされていきます。ただもう1つ大切な事があって、完成した3台のパソコン41,700円分ですよね、先ほど計算していた41,700円、このうち1台が販売された訳です。13,900円。売れたならば最終売上原価という勘定へ記録されていきます。この売上に対してどれだけ原価がかかったのかというのが売上原価でした。で、こちらに記録をしていくと。なので仕訳、貸方、製品13,900円。これを売上原価に移していくと。これが最終的に必要となってくる仕訳となります。そして売上と売上原価でどれだけ儲けが出るのか、これを計算していくというのが最終、損益計算書で行なわれていくという流れになっていきます。

ではもう1度おさらいですが、この流れですよね。まず最初に行うべき事は、1番目、材料費、労務費、経費を仕掛品、製造間接費、直接と間接に分けるという作業が第1ステップとして必要になります。もちろん仕訳も併せて確認をしておいて下さい。第2ステップ、製造間接費に集計された間接費、これを配賦していくと。該当する仕掛品勘定へ分けるという作業、配賦という作業を行なってあげる。これが第2ステップ。そして第3ステップとして完成した製品を仕掛品勘定から製品勘定へ移し変えていく。この一連の流れが工業簿記の重要な流れ。で、まず工業簿記の1番最初に押さえておくポイントとしてはここですね、製造原価って何?工業簿記の目的は何?色々お話をしていきましたが、要はここが、この流れをしっかりと理解し、覚えてもらうというのがまず第1段階として重要になってくるというところですから、まずこの流れを必ず出来るようにしておいて下さい。

工業簿記の目的、そして原価の種類。こういったところを確認していきました。けれども先ほども言ったように1番最後の流れですよね、ここが1番最初に押さえておくべき重要なポイントとなっていきます。まずは流れ、勘定と仕訳、ここをしっかりと復習しておいて下さい。

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