簿記2級無料講座 製造間接費の予算額
製造間接費差異に入る前にまずここを確認して欲しいんですね。製造間接費の予算額。製造間接費、目標設定しましょうって言った時に、じゃその金額はどういう風に計算するのか。もっと言うとその性質っていうものを分かっておかないと計算出来なかったりします。で、その性質っていうのがこの予算というところで2つに分かれていきますが、1つ目が変動する予算、変動予算。変動しない予算、固定予算。この2つに分かれていく。製造間接費、予算額を計算しましょう。目標の数値で計算しましょう。その時に変動するのか、固定するのか。それぞれ一体どういったものなのか簡単に説明をしておきます。
縦軸が製造間接費、横軸が操業度。この操業度っていうのが時間を意味しています。時間。工業簿記で使われる専門的な言葉となります。ただ時間を意味してるっていう事で操業度、覚えておいて下さい。で、まず簡単なのが固定予算。固定予算っていうのは時間が経っても製造間接費という金額は変わらない。固定予算。1時間でも2時間でも3時間でも、もっと言うと100時間でも1,000時間でもどれだけ時間を費やしても金額が変わらない予算の事を、固定予算と言っていきます。例えば家賃。家を借りました、家賃がかかります。1ヵ月あたり100,000円。ただ、その1ヵ月の間に1時間だけその部屋を使ったとしても、24時間ずっと使い続けたとしても1ヵ月あたり家賃100,000円というのは変わらないよと。あと皆さんがよく知っている携帯電話ですね。携帯電話の基本使用料、あれも固定予算ですね。
で、2つ目、もう1つは変動予算。この変動予算というのは、固定予算がずっと一定なのに対して、変動予算は時間に比例してどんどん増えていくというのが変動予算になっていきます。イメージとしては携帯の通話料。このような変動する予算、固定している予算っていうのが、製造間接費には存在してるんだという事をぜひ覚えておいて下さい。これ変動予算も固定予算もどちらか一方だけを使いなさいって言われると非常に困るんですよね。何故かというと、この製造間接費の中には変動する予算もあるし、変動するものもあれば固定的にかかってくるものもある。じゃどちらか一方だけを取りましょうってできる会社であればいいんですが、大体の会社はやはり2つ混在しているという事で、公式法変動予算っていうものを使う。この公式法変動予算っていうのは、先ほどは製造間接費を固定にするのか変動にするのかどちらかって話でしたが、そうではなくこの2つに変えて3つ目の予算としてはこの製造間接費を2つに分けましょうと。1つ目が固定費。2つ目が変動費。つまり公式法変動予算っていうのは製造間接費を変動費と固定費に分けて計算していこうというのものが公式法変動予算と呼ばれていくのです。
ちなみに時間に比例して増えていくこの変動費、じゃ1時間あたりのこの率の事をなんと言うか、これは変動比率と言っていきます。変動比率。で、固定費は時間に関わり無く一定。ただ、固定費も時間に比例して増えていくとするならばどうなるのか。変動比率と同じように固定費も固定比率というものを算定していきます。いいでしょうか。固定費は実際金額は変わらない。変わりはしませんが、ただもし固定費が時間に比例して増えていくと仮定した場合、1時間あたりいくらずつ増えていくのかという率ですね、この率も計算しておこう。これを固定比率と言っていく。この変動比率、固定比率は後々重要になってくるところになります。なので内容としては押さえておいて下さい。で、検定試験において、特にこの標準原価計算の内容において、製造間接費計算しなさいって言われた場合、この公式法変動予算、つまり変動費と固定費に分けて計算しなさいというのが出題される事が多いです。ただ変動予算、固定予算、こちらを使うというケースも無くはありませんので内容としては押さえておいて下さい。ただ一般的に多いのが公式法変動予算が多いよということをぜひ押さえておいて下さい。
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