簿記2級無料講座 予定賃率
それでは例題を使って内容を確認しておきましょう。直接工の直接作業時間は10時間。なお予定賃率は1時間あたり600円。予定の賃率600円、ここを確認しておいて下さい。直接作業時間という事なので今回はこれ、直接労務費に該当していきます。よって仕訳は左借方、仕掛品、右側の貸方は賃金・給料となります。金額は10時間×600円で6,000円。この辺りは問題ないかと思います。で、続いてこちらが重要になっていきます。当月の実際の賃金消費額、これが5,200円、1時間あたり520円であった。なお当月の実際直接作業時間は10時間であり、予定賃率が600円で計算している。つまり先ほど6,000円という金額はあくまでも予定。で、後々実際の金額を確認したら5,200円で計算がされたと。つまりこういう事ですね。当月の支払、当月の未払、前月の未払。最終プラスマイナスをして、実際の消費額っていうものを求めますが、それよりも前にまずは予定でもいいから計算しておこうと、それが10時間×600円の計算と。しかし実際は5,200円だよと。こちら見比べていくと、800円のズレが出てます。で、これを差異と言っていきます。ちなみにこの差異というのは賃率差異と言っていきます。賃率差異。
では確認をしますが、予定6,000円から実際の5,200円を引いたのが800円という賃率差異になっていきます。で、今回は予定引く実際がプラス800円なのでこの賃率差異は貸方差異、もしくは有利差異となっていくと。では仕訳の確認もしておきましょう。先ほど6,000円という金額で仕掛品へ振替えていましたが、実は5,200円だったので800円の修正。左借方、賃金・給料800円、そして右側の貸方に賃率差異として800円。このように仕訳がされていきます。今後ですね、このような差異、材料消費価格差異だけではなく、賃率差異についても借方差異、貸方差異、有利差異、不利差異というものを解答として要求されてくるっていう事がありますが、計算方法は一緒です。予定引く実際でプラスかマイナスか。ここさえ押さえておけば特に問題はありませんので、ぜひ確認をしておいて下さい。
材料費に続き労務費。一連の流れ、計算っていうものを見ていただきました。続いてもう1つ、3つ目として経費というものがありました。この経費については内容としてそんなに難しいものではありませんので、ざっくり確認をしてみて下さい。では経費について見ておきましょう。
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