簿記2級無料講座 資本的支出・収益的支出
この資本的支出、収益的支出というのはどういったものだったかというと、建物、備品、機械などの有形固定資産は、使っていけば当然キズがついたり、壊れてきたり、汚れがついたりします。やはり修繕などを行なっていくという事があります。そこで修繕を行なった場合、資本的支出に当てはまるものは固定資産にプラスでした。収益的支出に当てはまるものは修繕費として費用計上をしていったと。2級では後ほど問題文で見ていきますが、「耐用年数を延長させる」などという表現が出ていた場合、資本的支出とされていきます。資産価値を増やすという意味合いでこのような表現を使ったりします。
例題でちょっと見ておくと、建物の定期修繕と改良を行ないましたと。代金300,000円を現金で支払いましたが、このうち180,000円は耐用年数を延長させる支出であった。この耐用年数を延長させるというのが資産価値を増やすという事です。よって、資本的支出と見なされ、固定資産にプラス計上。残りの120,000円については通常の定期修繕という事で修繕費。では仕訳。300,000円現金で支払ったので貸方、現金300,000、借方、180,000円については耐用年数を延長させるという事で建物の資産を増やす。借方、建物。残り120,000円については修繕費となっていきます。こういった表現にも十分注意をしておいて下さい。
有形固定資産については以上となりますが、続いて固定資産の中の無形固定資産、こちらについて見ておきましょう。
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