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簿記2級無料講座 建設仮勘定

続いて見ていく内容は建設仮勘定になります。これは一体どういったものかというと、ひとことで言うならば、固定資産の前払い金です。固定資産の前払い金、これを建設仮勘定と言っていきます。例えば自社でビルを建てていると、建設中の場合、完成してから全部お金を払うかというとそうではなく、建設中の間でもいくらかお金を払っていきます。何万円単位で出来るものでありせん。何千万、何億とお金がかかっていきますので、いきなり全額払うのではなく、少しずつ分割で完成する前にいくらか払っていく。その場合に記録しておくのが建設仮勘定です。

この勘定という所にカッコを入れて欲しいんですが、勘定科目の指定で、建設(仮)とされてる場合もあります。一般的に多いのは建設仮勘定まで、この勘定まで書かせるのがほとんどですが、まれに建設(仮)という3文字だけのケースもありますので十分注意をしておいて下さい。そして実際に完成して引渡しを受けた時点で建物に振り替えていく。そして完成して引渡しを受けたこの後から減価償却が必要となっていきます。なので建設仮勘定のままでは、まだ使っていない状況なので減価償却っていうのは一切発生しません。けれども完成して使い始めたら、減価償却をしていかなければいけない。減価償却をしていくタイミング、ここだけ十分注意をしておいて下さい。

では具体例で仕訳の流れの確認をしておきましょう。例題、建物の新築の為、建設会社と1,500,000円の請負金額で契約し、工事代金として600,000円の小切手を振り出して支払った。1,500,000円で建ててね、とお願いをしているわけですね。そのうち600,000円を事前に前払いしているという事で、貸方、当座預金600,000。借方は建設仮勘定となります。そして実際に建物が完成をして、引渡しを受けました。残り900,000円は小切手を振り出して支払いましたよ、となれば、もうこの建設仮勘定は不要な金額をなりますので相殺します。そして残り900,000円は小切手を振り出してますので、当座預金。そして併せて全てを建物に振り替えてあげて下さい。借方、建物1,500,000円。で、これ以降、決算が来るたびに減価償却がされていくと。これが建設仮勘定の主な流れとなります。

では続いて、固定資産絡みで非常に重要な項目、こちらを続いて見ていきたいと思います。

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