簿記2級無料講座 社債の満期償還
それでは続いて社債の満期償還。返済期限が来たので借金の返済をするっていうのがこれから見ていく例題になっていきます。社債は発行してから3年とか5年という償還期間っていうものがあります。その償還期間が来れば、いわゆる借金の返済をする期間になりますが、その償還期間が来ればお金を返していく。返す事を償還と言っていきます。要は借金を返済したらどういう仕訳をするのか、それが続いて見ていく内容になっていきます。
では確認をしておきましょう。X1年4月の1日に発行した社債、額面400,000、帳簿価格396,000円が満期日を迎えたので、社債利息と共に当座預金より償還した。利払年1回3月31日、年利3%、決算日3月31日。まずここですね、額面400,000円。もう1つ、帳簿価格396,000円。これは一体何なのかというのは後ほど確認します。そして満期日はX6年3月31日。発行したのがX1年4月1日なので、丸5年間の償還期間という事です。ではまずですね、帳簿価格が396,000円っていう事がどういった事なのかっていうのを簡単に説明しておきます。これは決算整理の時に確認をした図になっていきますが、決算整理で償却原価っていうものを行ないました。それにより、社債の金額は元々380,000円で割引発行していたんですけども、毎年毎年4,000円、1年間あたり4,000円ずつの調整がされていき、最終400,000円になっていくよと。それが満期日の日という事なんですけども、毎回毎回決算整理で、この償却原価という事をして、社債の金額調整をしていけば金額はどのようになっていくのか。380,000円でした1回目の決算で4,000円の調整。380,000円+4,000円で384,000円になります。そしてまたさらに1年後、また1年経てば同じように4,000円増えるわけですよね。という事で384,000円に4,000円足して、388,000円。これをまたさらに1年後と、さらに1年後と続けていくとどうでしょう。392,000円、396,000円、そして最終400,000円と。これは決算日ごとに調整がされていくっていう話でした。では先ほどの満期償還のところで、帳簿価格396,000円っていうのがどこなのかと言うと、ここですね。要は前の決算日で、去年の決算日の時に社債を調整をしたら、396,000円になったよと。そして1年後、X6年3月31日を迎えた時に満期を迎えて償還する、返済をすると。ただ、あくまでも決算日が来ないと、決算整理をしない限り利息の調整っていうのはされません。なのでまだ利息の調整前である396,000円だよっていう事を問題文で帳簿価格396,000円と表しているわけです。という事はまず何をしなければいけないのかというと、この4,000円分の調整を行なってあげなければいけない。まずこれが第1ステップになります。
という事で満期償還、まずは社債の償却原価という事で調整をしましょう。貸方、社債4,000円、借方、社債利息4,000円。帳簿価格396,000円だった社債を調整をしてあげる事で額面と同じ400,000円になりました。そしてここから、これですね。利息と共に償還をしたという事なので借金の返済をします。ですから借方、社債という借金の減少、金額額面400,000円分。代金は当座預金より支払うという事で貸方、当座預金400,000円。さらに利息については年利3%で額面400,000なので、400,000×3%、12,000円となります。こちらについては通常の利息支払と同じなので借方、社債利息12,000円、貸方、当座預金12,000円となります。このようにして2つ目のステップとしては償還、または利息の支払っていうものが要求されてくると。この2段階に分けて処理がされるという事をぜひ確認しておいて下さい。もう1度確認しておくと、まずは社債の調整、決算整理で行なった償却原価、これを同じように行なってあげなければいけない。そしてその次に額面の金額と同じになった事を確認して、額面分の償還、そして利息の支払と続いていきます。
この満期償還については特に問題ないんですけれども、やはり借金ですから出来る限り早く返したいっていうのが本音です。なぜならば借りていればその分利息が付いてしまうからですよね。借金をしているわけですから借りてる期間ずっと利息はかかります。もしお金に余裕があるんであれば出来る限り借金は繰上返済という事で早目早目に返していく。という事で社債についても同じように早目に返済をするという事がありますので続いてはそちらについて確認をしていきましょう。
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